お知らせ            

ブログ
Blog

スタッフブログ:カナダでロック?(前編)

スタッフブログ:カナダでロック?(前編)

ほとんどの人がカナダでロックといわれても、全くイメージがないと思います。
隣にド派手なロック先進国であるアメリカがあるために、更にカナダのイメージは萎んでしまいます。しかし、カナダでもカナダらしいロックの楽しみ方が存在します。
まず、おすすしたいのがオンタリオ州トロントにあるエル・モカンボというライブハウスです。

収容人数は500名にも満たないクラブになるのですが、ここが一躍世界中のロックファンの中で有名になりました。
それは1977年3月4日、5日の2日間にわたりローリングストーンズがシークレットライブを行ったとこによります。
シークレットライブとは、事前告知されることがないので、当日集まった250名とも300名ともいわれてますが、ローリングストーンズが登場することは誰も知らず、
いつものようにぶらっと遊びに来た音楽ファンの前に、突然ミックが、キース、チャーリー、ビル、ロンがステージ上に現れたのです。
この日集まったファンは、いつものエル・モカンボの金額で、ローリングストーンズを見たことになります。
何万人も入るスタジアム級の会場ばかりがブックされるストーンズですが、キースの咳払いが聞こえそうな小さなステージでのライブは、
想像するだけで魅力的で、臨場感があったのだと思います。

私はあまり他人に対して嫉妬などしない方なのですが、本当にうらやましい。
更に、シークレットライブだけであれば、さほど珍しくないのですが、この時のライブ音源は、1977年9月に発表されたライブアルバム“ラブ・ユー・ライブ”に収録されたのです。
そうです。こともあろうか、あのローリングストーンズの正式アルバムとしてカタログに登録されたのです。
1976年時点でストーンズは2枚しか正式にライブアルバルを発表していません。このラブ・ユー・ライブが3枚目のライブアルバルなのです。
当時ローリングストーンズは、世界最高のロックバンド、特にライブが最高といわれてましたが、
ストーンズのライブがどんなものかを知っている人は、当時の日本にはほとんどいなかったはずです。
冷静になって、このときのライブ音源ですが、正式発表は4曲のみですが、ブートレグで、ほぼ全曲聞くことができます。

驚くのは、ルート66、スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザーなどの60年代の楽曲、ブラック&ブルーからハンド・オブ・フェイト、
更には4年後の1981年に発表されることになるタトゥー・ユーに収められているウォリッド・アバウト・ユーもこの時点でほぼ原曲通リに演奏されていることです。
どこまでも奥が深いバンドです。 
このときのトロントではキースの麻薬所持問題などあり、足止めを食らった時期でもありますが、そのお陰でブートレグですが、
ストーンアローンを楽しむことができるので、ファンとしては何が幸いになるかわかりません。
キースの麻薬問題も無事に解決して、その後、大々的なアメリカ巨大ツアーに入っていくわけです。

こちらの続き(後編)は年明け初旬に更新予定です!!

(※画像は全てイメージです)