スタッフブログ:カナダでロック(後編)
皆さん、こんにちは。
本日は昨年10月にお届けした”カナダでロック”の後編をお届けします。
(前編をご覧になりたい方は、下記のリンクよりどうぞ!!)
読んでいただいてわかったと思いますが、そうなのです、カナダはアメリカツアーのリハーサルとして扱われているわけです。
あくまでもアメリカでのコンサートが本番、カナダでは演奏の慣らし、お客の反応などを見るための練習、リハーサルとして捉えているわけです。
ストーンズ以外のバンドでも、北米ツアーの最初のコンサート地をカナダにしているバンドは数多くあります。
しかし、しかしです。カナダではそのコンサートツアーの最初の1音を聞くことができるのです。
完成されたものでなく、そのバンドの素に近いノリを体験できるわけです。
ビートルズもロサンゼルスにある伝説のハリウッドボールでのコンサートの前日は、カナダ・バンクーバーでのライブでした。
そのバンクーバーでのライブ音源も、現在ブートレグで聞くことができますが、ビートルズのメンバーは終始リラックスしてます。
アメリカとは大違いです。メンバーの笑い声も聞こえてきます。
これがカナダでのロックの魅力です。かしこまらずに、自然に表現できる国です。
このことをカナダ国民も受け入れてくれます。ロック好きな方、アメリカだけでなく、カナダでも楽しまれることをおすすめします。
また、カナダ・トロントには、ある年代のジャズファンであれば、名前を聞くだけで熱いものがこみ上げてくるであろうマッセイホールがあります。
そうです。マッセイホールはニューヨークでなく、カナダ トロントにあるのです!
1953年5月15日に開催されたジャズの一大イベントです。
バードことチャーリーパーカー、悪魔的なノリが魅力のバド・パウエルをはじめ、ガレスピー、ミンガス、ローチなど、こうやって名前を書くだけで心が豊かになっていくメンバーがそろって演奏したのです。
先人のジャズファンに言わせると、このときのパーカーは、長年の酒、麻薬の不摂生が祟り、身体がガタガタで、全盛期の輝くようなイマジネーションがないといわれるときがありますが、私は何度聞いても心から演奏を楽しんでいるようにしか聞えません。
これぞカナダ効果!です。ニューヨークでは、こうはいきません。
私も何度かビレッジバンガードに行きましたが、そこには、演奏する方も、聞く方も、まさに真剣勝負!
ニューヨークでは一流では通用しない、超一流しか生き残っていけない雰囲気がビシビシ伝わってきました。
これはこれでニューヨークでの楽しみ方として良いのですが、やはり私は、一人でも多くの方にカナダでの楽しい演奏を楽しんでもらうことを願ってます。